俺の心の中には暗く底知れない闇が巣食っている。
物心つく頃に母親は俺を置いて家を出、父親と継母に虐待されて育った。
当たり前のように与えられる愛情を受けずに育った環境が、俺の心の中に闇を宿らせる事になったんだろう。
思えば今まで血を意識して大事にして来なかった。
大切にして来たのは血より濃い水ばかり。
血の繋がりに愛された事など無く、いつも救ってくれたのは血の繋がりのない絆だから、当たり前だろうと思って生きて来た。
40歳になり、また人生変えよう、変えたいと願って神の住む島バリ島へ行った。
バリ島で過ごしている時、ノブからラインが来た。「連絡欲しい」と。
東京で頑張る俺に、「親が死んでも連絡はしない。 言えば飛んで帰って来るの分かってるから、1番連絡したいけど、連絡はしない。」そう言ってるノブが連絡欲しいと言う事は、何か起きたんだと思って慌てて連絡した。
話しを聞くと、ノブに連絡が入り、親子の縁を切った母親の体調が悪く、母親が俺と連絡取りたいと言ってると。
親の死に目など見なくて良いと思って生きて来た俺が、全てを受け容れ、許し、また母親と人生重ね合わせようとしてる。
40代、また何かが変わり、俺の心の中に巣食う闇も消えるかもしれない…🌈