俺はどうしようもなくワガママで、自分の価値観を押し付けるところがある。
完璧主義で、自分に厳しいだけでなく人にも厳しい。
自分で気をつけてブレーキをかけているけど…
俺が絆を結ぶ人達には、厳しくても嘘偽りは微塵もない。
俺が絆を結ぶ人達には、優しくてもキズを舐め合う馴れ合いはしない。
人はわからないけど、俺はどうしようもないドン底に自分がある時、独りで乗り越えたいと思う。
乗り越えたいと言うか、独りにしてくれと思う。
中途半端な悲しみや苦しみなら、絆を結ぶ人達の言葉で又立ち上がろうと思えたり、勇気をもらったり出来る。
でも、本当のドン底に在る時は、誰にどれほど素晴らしい言葉を、たとえ100万回かけてもらっても、苦しみは形を変えずに自分の心に居座る。
自分を想ってくれる大切な人達が、自分に励ましの言葉をかけてくれると、ドン底に在っても無理に作り笑いをして平気なフリをしてしまう。
無理に作り笑いを作って、カラ元気で居てられる位のドン底なら良いけど、自分がいっぱいいっぱいのドン底でもがいてる時にそうするのは地獄の苦しみ。
だから、俺は大切な人達が苦しみもがいてる時でも、あえて知らないフリをして、言葉をかけない時がある。
ただただ笑いかけて、そばにいつも居ると伝えるだけ。
それが大切な人に出来る、馴れ合いのない優しさだと思う。
もし、大切な人達がドン底に飲み込まれそうになったら、いつでも飛んでいけるように臨戦態勢で待ちながら、それを相手に悟らせずにそっと見守るのが俺の優しさの形。